静かなところ

ただ奥へ奥へと道を歩くと鎮まるものがあるように、図面を描くために手を動かすと鎮まるものがあって、良いなと思う。そんなわけで、たくさんの線と数字で埋め尽くされた鉛色の図面を描いていると、まるで深い森のなかを彷徨っているかのような気分になることも、時にはあったりもする。些細な空想。