枕木

静かな、枕木の道。

いまだ写真でしか見たことはないけれど、あまりにも繰り返し思い描くものだから、いつの間にか自分の奥深くにひっそりと棲みついてしまい、心の底に勝手に建ち尽くしている建物というものがあって、枕木を見るとどうしたってその建物が心に浮かぶ。

三宅島の地に、使い古された枕木を積み重ねて建てられた、近くて遠い憧れ。
高須賀晋の生闘学舎。