散歩道の白

散歩みち。工事のための橋桁の影が川の水面を真っ黒い色に染め、川と歩道の間のちいさな隙間では太陽の光を浴びた草たちが真っ白く風に揺れていて、その2つの色のコントラストがつくるその場の雰囲気の印象が、なんだかちょっと目に留まった。ゆらゆらと気持ちよさそうに揺れる白い草たちに気づかれぬよう、散歩の足をとめ、息を潜めて、何枚かの写真をそーっと撮った。キリっと澄んだ風が吹いた。