擁壁と階段

たぶんこれまでに誰の気にもとめられてこなかったのではないかというような、ありふれた地味なものたちに、流れていく光がひっそりと、でも確かな存在感を与えている。その瞬間を見つけたときは、ひとりしずかにうれしい。