はじめての道

何度も何度も、この道を歩いたような気がする。

でもこれは、はじめての道。
どこにでもありそうで、ここにしかない、はじめての道。
夏のひどく暑い日で、鳥たちは木陰でやすみ、蝶の姿さえ見当たらなかった。