水蒸気 2019年8月31日 山のうえの霧とか、川のほとりの水蒸気とか、 湿り気のある環境の、水につつまれるような心地よさと、 視界がぼやけるがゆえの不思議な安息感は、やはり、何ものにも代えがたい。 乾いた空気の下では、いろいろなものの形や輪郭や音が くっきりと明瞭になりすぎているのかもしれず、 霧の中では、水の粒子がその尖った輪郭をぼんやりとやわらげてくれるからこそ、 そんな穏やかな心地よさが体感されるのかもしれないなあ、などと思います。 うまく説明できないのですが、なぜかそこに、大地を感じます。