朝の木立

古い家の脇をとおって、細いみちを集落のいちばん奥までのぼっていく。
山の尾根へとつながっていくその道からひとつの土の道が枝分かれしていて、
そのむこうになんだか明るいものが見える。

朝のひかり。青い空気。
ちっぽけな鳥居をまもるようにして、すーっとまっすぐに空へとのびていく杉の木立。
一瞬こころがまっさらになって、思わず小さく手のひらをあわせた。