植物が何かを感じて、それを姿やかたちに反映させる瞬間には、「かたち」が生まれる直前の生き生きとしたなにかが宿っているような感じがする。
春を感じて芽吹きをはじめるとき、風を感じてかたちを変えるとき、影を見つけて動きはじめるとき。
そこには「かたち」のはじまりにある素朴な感情のようなものが、確かな意思を持ってうごめいている瞬間があるような気がして、なんだか全くよくわからないまま、その瞬間が通りすぎてしまう前に、その場面をとにかくまずは記録しておかねばと思うことがたまにある。
んー、でも、言葉にするとやっぱり全然よく分からない。。
写真は今年の春先に枯れてしまった机の上のプミラの、冬頃のすがた。
地面を感じて、小さな力を振りしぼりグッと上を向きはじめたところ。
ひとが「かたち」をつくろうとした時にどうしたって入りこんでしまう「自意識」とか「恣意性」のようなものが、さーーっと消え失せたところで生まれる「かたち」に、憧れる。