微調整というもの

もしかしたら誰も気にも留めないかもしれないような
かすかな、わずかな、小さな微調整をくりかえして、
描いた線を消し、新しい線を書き加えていくこと。

消し、描き、消し、描き、そしてふと気がつくと、
線と文字は一番最初の状態に戻っている。
嗚呼。。何たる徒労。。何たる無為。。何たる面倒。。

でもきっとそれが微調整というものであり、
その徒労の中に、なにがしかの建築のかけらが
あるのではないかとも時々思う。