風のなか 2021年4月5日 きのうの朝。古い山の本をすこし読んで、それから事務所へ行って、机のまえ。 窓のほうからゆらゆらと生暖かい風が入ってきて、天板のうえをぼんやりと撫でていた。 さっきまで読んでいた本のせいだろうか。 けだるく流れていく風のなかに、なんだかちょっとだけ初夏の山を思った。