雲の気配

ゆっくりと空を覆う夏の雲。

暗がりと明るさの濃淡と、静かに変化する気配と質感。雲の表情の一瞬一瞬の中にある、凡庸でありふれた、しかし他の何よりも鮮やかな景色。見ていて飽きることがないです。

人のつくる空間も、できればそんな鮮やかな凡庸さと瑞々しい気配とを兼ね備えたものでありたいなと、いつも思います。