足もとの木

数年前に行った、平泉・中尊寺の、あるお堂の足もと。

華麗な屋根の扇垂木よりも、
参拝者の頭上を飾る美しい木の彫り物よりも、

足もとを地道に支えている柱や束の整然とした佇まいや、
梁の重みを支えていることを暗示する柱頭の素朴な組物などに、
やはりどちらかというと共感を寄せてしまいがち。