空間

暗い森をぬけた先に見えてきた雑木林には、なんだかえも言われぬ明るさがあって、サーっと自分が軽くなっていく。羽根があったらそのまま飛び立ててしまいそうなほどに。

暗いところがあって、明るいところがあって、そのなかをひとりの人間がトボトボと歩いていく。その繰り返しのなかで、言葉や頭ではとうてい掴まえることのできない、まっさらな空間みたいなものに出会えるような気がする。おはようございます。きょうもちょっとだけお邪魔します。

ピーツッツピーツ。シジュウカラがしきりになにかを喋りながら、目の前を横切って明るい若葉の余白にとびこんでいく。道がないから、きっとこっちには来られないんだよねー。そんなふうに言われているような感じがして、すこし可笑しい。