去年の年末。小雨まじりの日。
列車の待ち時間に山間の町を歩いた時。

ぴゅうぴゅうと冷たい風のふく小さな橋に差し掛かったところで、
蒼みがかった暗い川のむこうに、突然、真っ白に輝く稜線が見えた。