生きている架構

鳥取の茅葺き民家の梁組み。

うねりを持った梁が連続して架け渡されるさまは本当に圧巻で、有機的などという言葉を軽く飛び越えて、暗がりに満ちた小屋裏全体がうごめき、「生きている」かのようでした。

木材がかつて山の中で単体で生きていた時よりも、より生命感を宿した形となるように、人の手で加工をし、他の材と組み合わせ、新たに「生きている」ものとして生まれ変わらせること。そこにある、木に対する敬いや畏れのような感情。

そんなものが木造建築の架構の源にあるような気がして、何度か闇を仰ぎました。