水平線

水平線のむこうにオオシラビソのようなものがぼーっと立っていて、生暖かい風にのって流れていく霧の奥にちらちらと霞む。なんだか時間の停止した砂浜にいるような感じがして、芥川の「蜃気楼」をふと読み返してみたくなった。