梨の花

ある5月の休日、
なだらかな山のなかで出会った、梨の花。

目立たない、地味な、凡庸な、素朴なものの中の、
その底のほうにある普遍的な美しさ。

いつか読んだ同名の小説に胸を衝かれてから、
その佇まいにずっと憧れている木です。