遠くの国で、大きな声を張りあげているひとがいる。

ベランダのユキヤナギの芽は、日に日にぷくぷくと膨らんで今にも新しい生命が飛びだしてきそうな気配がする。川沿いの道をツグミがトコトコと歩いてたちどまる。シジュウカラが公園の木の上でおしゃべりをしている。

この前の雪の日、木はとても静かだったな、とふと思う。