掲載のお知らせ

発売中の雑誌『住宅建築』4月号「特集:骨格とディテール」に、「勝浦の家」を10ページにわたって掲載していただいています。

撮影は、写真家の傍島利浩さん。人や時間の痕跡がはっきりと写しだされた手触りのある素晴らしい写真を撮っていただきました。施工をしてくださった木組の皆さんの丁寧で豪快な手仕事の跡も、写真の中に是非見つけてください。

特集の冒頭は、故・高須賀晋さん設計の「茂原の家Ⅲ」。
20代の頃、高須賀さんの建築と言葉に心を鷲掴みにされて、古本屋さんに通いつめて作品集を見つけ、そこに載っていた図面を無我夢中でトレースしたのが、自分が手書き図面を描きはじめたきっかけです。

「原寸図を描くということは、図面のうえで実際の仕事をすること、工事をすることなのだ。」

そんな高須賀さんの言葉を心のなかで繰り返しつつ、図面をお渡しする大工さんや職人さんのそれぞれの顔をはっきりと思い浮かべながら、コツコツと時間をかけて描いた手書きの図面たちも、6枚ほど掲載していただいています。

今回あたらしく書かせていただいた文章には、自分に木のすばらしさを教えてくれた、すべての森、すべてのひと、すべての大工さんへの、ありったけの思いをこめてみたつもりです。

本屋さんなどで見かけた際には、是非ご覧いただけたら嬉しいです。