ゆるやかに傾斜のついた土地を下って行った先にある、円形の池。
その池を、周囲ではいろいろな植物たちが取り囲み、ベンチが設えられ、芝生には木々の影が落ちている。

そんな幾何学と場所との関係は、
少し前に行ったアントニン・レイモンド設計の南山大学の庭にもあったけれど、
なんとも言葉ではあらわすことのできない、どこか不思議なやすらぎと懐かしさがあるような気がします。

幾何学の中にある、時間や場所を超えた懐かしさのようなもの。
そんなものを自分の設計した建物や環境にもひっそりと込められたら良いなと、いつもそう思います。