一月の水

冬の朝は、コップの水を透過してくる光がだんだんと強まったり弱まったり、あるいは少しずつその模様やかたちを移ろわせていくさまを、何も考えず、ただ漫然と眺めているうちに、ふと気づくと思わぬ時間が経っている。。コップの水はなぜだかよく分からないけれど、残された時間のようなものを想起させるところがあって、不思議で、それからどことなく懐かしい。