素朴で単純なもの

繁茂する植物たちの上にニョキっと突き出した、換気のための腰屋根。

アルミサッシなどついていない吹きさらしの腰屋根は、「空気を通す」という素朴な機能だけに特化して、その他の機能をあっさりと「諦めて」いることで、すんなりと周囲の環境に馴染むことが出来ているように思います。

いくつもの便利さや、複雑な機能を建物に求めすぎないこと。本当に必要なものだけを素朴に空間化し、それ以上のことは諦めること。