だれもいない

山や森の奥で、古い集落の奥で、だれもいない場所を探すのはたやすい。
そうした場所への経路が絶たれたとき、だれもいない寡黙な場所を、どのようなところに見いだすか。どのようなものの中に見いだすか。

遠くのどこかを憧れるよりも、いま自分の目の前にある小さな風景のなかに入りこんで、そのありふれた風景のなかに、あるいはその向こう側に、そんな場所を見つけられたら良いのになあと思う。しかしそれは、めちゃくちゃむずかしい。。。

ありふれた小さなものの中にある静かなところ。脳みその中のひとりだけの宇宙。
久しぶりに、SFが読みたくなってきた。