芹沢の家の記録

芹沢の家の写真をホームページに掲載しました。2021年冬から2023年夏の上棟までの700日あまりの日々のなかの10日間をきりとった記録写真です。

撮影はすべて金田幸三さん。主な撮影場所は那須の建築工房槐さん、大田原の坂本材木店さん、埼玉の深谷配合粘土工業さん、それから芹沢の敷地です。

ものづくりの現場は、ここには写っていない残りの690日間の中で、見えないところで滴りおちた汗や、もらされた溜息や、あるいは写真には写らない場所で地道に身体を動かしつづけてくれた職人さんたちの手の中に、等しく存在していると思っています。

ひかりの加減で写真の裏側に隠れてしまったそうした見えない瞬間のひとつひとつが、ここにある写真の先におぼろげにでも映しだされていたら良いなあと考えながら、金田さんの撮ってくれたたくさんの写真を見つめました。

現場は今週とうとう屋根が出来あがり、ここから先は竹を編み、土を捏ねては投げつけて、家の輪郭となる壁面をつくっていこうとしているところです。