だいぶ昔。
枯らしてしまったガーベラを鉢植えに植えたまま1年以上ベランダに置いていた。
ガーベラはいっこうに蘇る気配もなく、茎も葉っぱも完全に枯れてしまい、ベランダの隅でしおれていて、自分の頭の中からもすっかりその存在を忘れてしまっていた。
ある春の日。雨あがりの晴天に誘われて、ベランダの前の掃き出し窓を全開に開け放ってみると、目の前に、それはそれは鮮やかな、太陽のような小さな花がただ1本、燃えるように、満開に、真っすぐに上を向いて咲いていて、思わずアッと声をあげてしまいそうになった。
、、、というようなことがあって、
その時に受けた衝撃は、以後もなかなか忘れ難い。ガーベラ。