花火 2019年8月7日 7月の夜、山頂から周囲を見渡していた時に、 山の裾野近くの町で花火があがった。 何発もあがったその花火は、山から見ると驚くほどに小さく、ちっぽけで、 どこか愛らしい感じがした。 ゆらゆらと広がる大地のなかに浮かんだ花火は、 いつもよりも真ん丸に見えて、幾何学的だった。 カメラをむけると瞬く間に消えてしまった。