梅の農小屋

梅祭りにあわせて、古い神社の境内を
人の集まる休憩場所とするための仮設小屋。

この地域のどこにでもある農業用のビニールハウスの骨組みを活用し、ワイヤーで編んだ小屋の壁に、おみくじに見立てた梅木染めの布を来場者に結んでもらう。

小屋の中では、地元農家の方たちが自前の野菜でつくった手づくりのお漬物を提供し、祭りに訪れる人たちの賑わいと、この地域の人たちの日々の営みの成果とが、淡い梅色に染まったトンネルの中からやんわりと周囲に滲みだすような場所となることを思い描いた。